院長コラム

強い歯にする為には・・・

「私の家系はみんな歯が弱いので、この子も同じ様になるんでしょうか?」とお母さんに質問されました。
遺伝は否定出来ませんが、生活環境から受ける影響が最も大きいと私は思っています。
外から帰ってきたら手を洗い、うがいをするという習慣があれば風邪などもひきづらくなります。
食事をした後は歯磨きをする、外出先で歯磨きが出来ない状況であればうがいをするなどの習慣があれば、虫歯や歯周病にも強くなります。
くれぐれも親がしていない事を子供に押し付けてはいけませんョ!「お父さんだって・・」、「お母さんだって・・」なんて言われないように!!

虫歯になりづらい歯にする為のお話をしましょう。
体の成長・変化と同じように口の中も成長し変化しています。
乳歯が形成されはじめるのは妊娠7週ころからで、完全に完成するのは3歳ころです。
完成するのに約4年の歳月が必要という事になります。永久歯にいたっては妊娠3ヶ月ころから形成され、16歳くらいまでの実に17年もの歳月を経て完全な状態となります。
要するに乳歯も永久歯も完全に完成した状態で萌えてくるわけでは無いということです。
歯の白い部分(エナメル質)は細かい結晶によりつくられていますが、その結晶が完全に結合するまでに歯が萌えてから2年くらいかかると言われています。
その2年の間に虫歯にならないようにすれば、虫歯に強い歯になります。
また、その間にフッ素を塗る事によって、より虫歯になりづらくもなります。永久歯が萌え揃うのが16歳くらいですから、単純に計算すると18歳までが大切な時期という事になります。
人間の人格や人生を左右するにも18歳ぐらいまでですから、お父さんもお母さんも本当に大変ですね!!
偉そうな事を書きましたが、書いている自分に言い聞かせているのです。今日から早速2歳になる娘の歯磨きに気をつけます。
皆さんも頑張って下さい!!

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