院長コラム

プラークコントロールって何?

テレビのCM等で最近よく耳にする「プラークコントロール」ってなんだと思います?
耳にしていても「何?」って聞かれて答えられますか?

簡単に言うと「歯垢を完全に取り除く」と言う事です。
プラークとは歯垢の事です、それを完全に取り除く歯磨きが虫歯や歯周病を予防するのに一番大切なことなのです。
歯垢を取るための歯磨きが大切なのは何となく判ってはいても、歯垢の正体を知 っている人はあまりいないのではないでしょうか?
判りやすく言うと歯垢とはバイ菌のかたまりで、米粒くらいの大きさの中に数千から数億単位の細菌がいるのです。
十数年前、私が学生の時に細菌学の実習で、つまようじの先に自分の歯垢を取り 、顕微鏡で見るというどうって事はない実習で顕微鏡を覗いてみてビックリしました。
自分のイメージするものとは全く別のもの、ところ狭しと動き回るばい菌(細菌)の姿にア然と言うより鳥肌が立ちました。
歯垢の中にいるばい菌は虫歯を作り、歯肉に炎症を起こさせますが、歯ブラシが上手く使えれば比較的簡単に取ることができます。
しかし、歯垢が歯に付いて1週間もすれば更にたちの悪い歯石へと変化し、歯ブラシなどでは取ることができなくなります。
歯垢が歯石に変化すると、ばい菌自体は死滅しますが、歯石の表面がザラザラなために歯垢が付着しやすくなりドンドン大きくなります。
これらが原因で無症状のまま歯を支える骨を溶かし始めて、歯がグラグラしてくる・・これがいわゆる歯周病です。
硬いものを噛むと痛い、力が入らない、歯肉から血が出るという兆候は要注意です。

あなたの口の中にも鳥肌が立つような数億のばい菌が、歯や骨をまさに蝕んでいますよ!!
かかりつけの歯科医院で定期検診を受けましょう。

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